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特別企画『暁と黄昏コラム』

2015/11/29 第三回


Track5「二人だけのワルツ」

『暁と黄昏』の制作を開始して、すぐ浮かんだのはこの曲でした。
ただ、思い浮かんだのはAメロだけで、Bメロとサビは難産でした。
試行錯誤の末、今の形に落ち着きましたが、実はこの完成形もあまりしっくりきていなかったりします。
とはいえ、もうこれ以上の形に出来る気がしなかったし、やりたいことは一応盛り込めたので良しとします。

この曲は、ピアノの音を辿っていったフリンデルがオルニスと出会い、そして恋に落ちる場面です。
ジャケットイラストもこの曲のイメージでお願いしました。
イラストではフリンデルが檻の中にいますが、現実的には檻の外で話したり触れ合ったりしています。
まあ、ワルツっていうのはあくまで比喩なので、あまり気にしないように!


Track6「追憶の星空」

オルニスに太陽の国へ戻る道を教えてもらったフリンデルは、無事にお城へ帰ります。
その後、一人テラスで物思いに耽っています。
この曲、初期はもっと暗い感じでした。
というのも、もう二度と会えないのだろうか…という不安を出したかったからです。
しかし、ここまでの曲を作ってきた中で、この世間知らずのお嬢様がそんなことを思うだろうか…と悩んだ末、今の形に変更しました。
その過程でアレンジもかなりやり直してますね。
最初はストリングスやハープ、グロッケンなどを入れてとにかく華やかな感じにしたのですが、あまりにも賑やかすぎて夜のイメージではありませんでした。
で、次に直したときはちょっとムーディな感じにしたんですけど、大人の恋みたいになってしまったのでこれもボツに。
そうしていくうちにどんどん音を削り、最終的にはピアノだけになってしまいました。
グロッケンは最後まで残すか非常に迷いましたが、全体のバランスを考えるとこれで良かったと思います。



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